衝動殺人犯全員の脳には前頭葉機能の低下の特徴が
衝動殺人犯の脳には、特徴があるそうです。
アメリカで、衝動殺人犯の脳を調べてみると、 犯人の全員が、脳の前頭葉機能が低下していたそうです。 つまり、犯人の脳は、我慢できない脳だったのです。
たとえ、「むかつく〜ぶっ殺したい〜」と思っても、 ふつうは、前頭葉がきちんと働き、「殺しちゃ駄目ですよ〜」 と前頭葉がブレーキをかけるようになっています。 しかし、前頭葉の機能が低下している脳は、ブレーキが緩いのです。
そこまでわかっているのなら、脳を調べることによって、犯罪が防げそうですが、何も罪を犯してないのに、差別を生む危険性もあるから、難しいですよね。
最近の子どもはキレやすいと言われています。 子どもが騒いで授業が成立しない、学級崩壊や小一問題など、 昭和の時代では考えられなかった事が、学校で問題になってます。
信州大学で長く続けられている実験によると、 約30年前の小学校低学年の忍耐力と 現在の小学校高学年の忍耐力は、同じくらいなんだそうです。 つまり、約30年前と比べて、今の子どもの忍耐力は、 だいたい4年くらい遅れているそうです。
ちなみにどんな実験かというと、 子どもの目の前に、赤ランプと黄ランプを置いて、 赤ランプが点いたら、ボタンを押しなさい、 黄ランプが点いたら、押しちゃいけない、 スピードも競わないという、非常に単純な実験であります。
押しちゃいけないと言っているのに、 ランプが光ると押したくなる子が増えているそうです。 それもまた可愛いんだけどね、いつまでもそれでは困るよね。
どうしてそんな風になってしまったか、養老孟司先生が仰るには、 今の子どもは、「おあずけ」の訓練をしてないからなんだそうです。
たしかに、昔と比べると、生活の中の「おあずけ」は減りました。 たとえば、30年前のテレビは、リモコンがありませんでした。 チャンネルを変えるときは、チャンネルをクルクル回していました。 一家に一台しかないから、観たい番組がいつも観られるとは限りません。 むしろ、チャンネル競争に負け、観られないことのほうが多かったし、 私もそうだったけど、テレビよりもラジオの時間が主流でした。 今は、リモコンのボタンを押せば、テレビのチャンネルは変わります。 録画すれば、CMまで飛ばせるようになっています。
電話もそう。 30年前の電話は、黒電話で、じこじこ回していました。 これまた一家に一台だから、好きなときに電話はできないし、 家族が聞いているから長電話もできない。大好きな彼の声も聞けない。 今は、ボタンひとつで電話ができて、電話番号を覚えなくてもいい。 携帯を持っていれば、わりと自由な時間に電話ができる。 留守にしていても、留守番電話が用件を聞いてくれる。 と、このように日常に「おあずけ」の機会は、大幅に減ってしまいました。
秋葉原の事件で逮捕された加藤容疑者は、 親が書いた作文で賞を取り、親が書いた絵で賞を取り、と書いていたけど、 成長期の大事な時期に、一緒に宿題をするわけでもなく、 勉強の方法を教えるわけでもなく、宿題してあげるだけだったから、 彼は、感謝もできない、我慢もできない人になったのかもしれません。
好きな時間に寝て起きて、好きなものを、好きな時間に食べて、 嫌になったらすぐやめて、好きなことしかしたくない、 こんな生活も、辛抱できない人を作っているんだろうね。
子供を駄目にする確実な方法がある。 それは子供がほしがる物を何でも与えてやることである。
という言葉をルソーは残していますが、やっぱりその通りなんだろうな。 子どもだけじゃなく、大人にも同じ事が言えるんだけど。
そういえば、ちょっと前に、宿題の代行屋に、宿題を依頼する親が増えて、 文科省が問題にしていた事を思い出して、検索したら出てきました。 長くなるのでリンクします。 親が子どもに全く関心のないのも問題だけど、これもどうなんだろう?
便利になってしまった今の時代は、「おあずけ」させるほうが大変なんだけど、 大人になって苦労させたくないなら、かわいい子には旅をさせよですね。 わたしも前頭葉をきたえなきゃ、脳トレがんばるぞー。
性格は変えられるものなの?
|