瑠可ごめんね、ラストフレンズ
長年連れ添った夫婦は、男でも女でもなくなり、友達になる。 なんでも打ち明けられる親友みたいに。。。
(↑話し言葉をちょっぴり修正しています) 最終回のラストフレンズで一番共感した言葉かなぁ。
最終回、美知留と瑠可とタケルと瑠美の4人で生きていく という選択にほっとしました。感動もしました。 なのに、もやもやしてます(笑)。
バイク事故で、「え〜死んじゃうの」とドキドキさせて、 美知留のお産で、「え〜死んじゃうの」とドキドキさせて、 何事もなかったように、みんなすぐピンピンしているし、 今まで何度も、宗佑の異常ぶりにつられてきたので、 こういう演出に、食傷気味なのであります。
私としては、そういう演出をする時間があるのなら、 「タケルのカミングアウト」や「オグリンの愛の告白」に 時間を割いて、もう少し丁寧に演出して欲しかったなぁと思って。 告白が突然すぎて、物足りなさを感じました。
もっと早く、言ってくれればよかったのに。 あたしは驚かないよ。驚かないし、びくともしない。 だってさ、瑠可は瑠可じゃん。
とエリが言った辺りは、うるうるしました。 どちらかというと、後半よりも前半のほうが感動したかな。
最終回の瑠可は、男でもなく女でもなかった。 いい顔してるなぁ、と思った。 前回までの瑠可は、「私は男なんだ!性転換手術するんだ!」 という思いがすごく強く、それが顔にも出ていて、 それはそれでかっこいいんだけど、ちょっぴり恐かった。 そして、なにより瑠可自身が苦しそうだった。 でも、最終回の瑠可の顔からは、 「私は私でいいんだ! 」という思いが伝わってきて、 すごく穏やかで、いい顔になったような気がしました。 そういう表現の仕方が、上野樹里は上手だなぁと思います。
瑠可の記者会見を見て思ったんだけど、 周りの言動に惑わされて、一喜一憂してしまうのは、 結局、自分に自信がないことが原因なんだなぁと。 自分が自分のことをちゃんと認めてあげて、 自分のことを信じていれば、そして強い味方がいれば、 周りから何を言われても、堂々としていられるんだなと思いました。
自分を信じること、誰かを強く信じてあげること、 そして、それを言葉にして伝えることが、大切なんだよね。
「男になりたい!」という強いこだわりを捨てた瑠可。 こだわり捨てることによって、苦しみから解放された瑠可。
生きるのが辛い時って、瑠可のように、○○でなければいけない! という強いこだわりに囚われている時なのかもしれないね。 周りに理解されなくて、苦しいのではなく、 周りから、こう思われなければいけない!という自分の思いが、 自分自身を縛って、苦しめているんじゃないかと思いました。
まぁ、そんな事を感じた、最終回です。 他にもいろいろ感じたことはあるのですが、長くなるので最後にふたつ。
途中、美知留のお産が大変だったとき、 私は、もしかして美知留は死んじゃうの?と思ったんだけど、 その時、宗佑の顔が浮かんで、 「美知留、やっと僕の所に戻ってくれたんだね」 と私の脳内で、宗佑が呟いておりました。
もうひとつは、ドラマに関係ないんだけど、 宇多田ヒカルが歌っている、ラスト・フレンズ主題歌に 「瑠可ごめんね」という女の声が入っていると聞いたのですが、 Prisoner Of Loveを聞いてみたけど、聞こえないのであります。 赤いリボンやマグカップに続き、凝った仕掛けがいろいろあるんですね。
【ドラマ】2008年ドラマの感想
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