横山秀夫原作の映画「ルパンの消息」の感想
映画「ルパンの消息」を観ました。 WOWOWのドラマWシリーズです。
おもしろかったです。 星の数は4個(5段階)!
原作は横山秀夫。デビュー作。 サントリーミステリー大賞の佳作作品で、15年後に出版された幻のデビュー作なんだそうです。実は、彼の作品は一冊も読んだことがありませんが、映画は「半落ち」「クライマーズ・ハイ」に続き3作目。読んだことないのにファンになりそうです。
主演は上川隆也。 かこっいいです。刑事役がよく似合います。
物語は1968年に本当に起こった「三億円強奪事件」と架空の事件である「女教師自殺事件」が絡み合い、時効まで残り24時間で二転三転しながら真相に向かっていきます。伏線の張り方もうまいんだけど、回収の仕方もうまくて、まるでパズルのピースをはめていくような感じでした。
ここからちょっぴりネタバレ。
佐藤めぐみの存在が良かったです。 唯一、癒される存在であると同時に意外な真相だと思う。 この映画を見終わったとき、 彼女の存在があると無いではずいぶん違うと思う。
ただ、私は砂時計を観てから、彼女のファンで、 彼女が制服を着て、あの場所に座った瞬間から、 きっと彼女があの娘なんだろうなと思って見てました。 彼女の存在感が大きくなればなるほど、その気持ち確信に変わり、 最後の最後に真実がわかっても、あまり感動しませんでした。 もし、これが小説なら、こんな推理はしないだろうし、 配役で物語を推理してしまう自分の先入観が憎たらしかったです。
あと犯人。 刑事訴訟法225条を知ってても良さそうな感じもしました。 でも、これで大どんでん返しするのはさすがだと思いました。
ちょっぴりネタバレありWOWOWドラマ
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