映画「劔岳 点の記」の美しい映像に感動
映画「劔岳 点の記」を観ました。
監督:木村大作 原作:新田次郎 脚本:木村大作 出演:浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい 公開:2009年6月
映画館で美しい映像を堪能してきました。
「劔岳 点の記」は、日本地図を完成させるために山に登った男達の話です。どちらかと言うと、映画の内容はあまり期待してなかったのですが、ところがどっこい、話の内容もよかったです。「厳しい中にしか美しさはない」というメッセージもちゃんとありました。
実話だからなのか、CGや空撮など一切使ってないからなのか、本当に山に登って演技したからなのか、200日以上もかけて撮影したからなのか、音楽が生演奏だったからなのか、美しい映像に嘘が全く感じられませんでした。
静かにただ黙々と仕事をする男達のひたむきな姿に心打たれました。
浅野忠信が出ている作品は、この映画が始めて。 彼がこんなにかっこいい人だとは知らなくてうっとりです。 サザエさんのCMのカツオとは別人でした。 宮崎あおいとの夫婦役も良い感じで絵になってました。
そしてなんと言っても香川照之がいい。 最近の彼はどんな役をしても裏切りません。 また彼の役が、地位も名誉も関係なく働く職人さんだったから、役者という仕事が好きでたまらない彼の姿と重なりました。浅野忠信と香川照之のツーショットは渋かったです。
映画のパンフレットには、撮影秘話や明治時代の史実や測量の手順や原作者の新田次郎さんの息子である藤原正彦氏の話なども載っていて、(藤原正彦氏は「国家の品格」などの著作がある数学者)職人の職人による職人の映画だということがよくわかり、もう一度映画館で観て、新しい発見をしたくなりました。
東京ディズニーランドの トゥモローランドに、360度どの方向からも映像が楽しめる「ビジョナリアム」という円筒形スクリーンがあったんだけど、『劔岳 点の記』の映像は、ぜひ360度円筒形スクリーンで観てみたいです。
ちょっぴりネタバレあり映画レビュー
|