不垢不浄、キレイか汚いかを決めるのは人の心
般若心経の解説本を読んでいます。 何度読んでも新しい学びがあります。
たとえば、《 不垢不浄 》という言葉。 この言葉には、キレイも汚いもない、キレイか汚いかどうかは、 人の心が決めること、という意味がこめられています。
例をあげるとわかりやすいんだけど、 目の前に、おしっこが入っているコップがあるとします。
おしっこは捨てコップをよく洗浄します。 念入りに念入りに消毒します。 どこを調べても、汚れは完全にとれました。
その洗浄消毒したコップにジュースをつぐとします。 おしっこが入ってたことを知らない人は、何のためらいもなく飲めますが、 おしっこが入ってたことを知ってる人は、飲むことをためらうと思います。
コップはキレイになったはずなのに飲めないのです。
また、おつりを新札でもらうと、なんだか嬉しいものです。 しかし、新札であろうと手垢にまみれていようと、 1000円札は1000円札だし、1万円札は1万円札なのに、 人の心で、同じ価値のお金でも見え方は変わってしまうのです。
キレイか汚いかを決めるのは人の心です。 それに惑わされて、物事の本質を見失ってはいけないのです。
賢者から学ぶ心を豊かにする生き方
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