北乃きい初主演「幸福な食卓」原作瀬尾まいこ
映画「幸福な食卓」を観ました。
監督:小松隆志 原作:瀬尾まいこ 脚本:長谷川康夫 出演:北乃きい、勝地涼、平岡祐太、さくら、羽場裕一、石田ゆり子 公開:2007年1月
高校生の北乃きいちゃんの初主演映画です。私のお目当ては、北乃きいではなく原作者の瀬尾まいこなんですけどね。
悲しくて、せつなくて、あんまりな展開だったのに、見終わった後の爽やかな気持ちは、彼女の小説と同じでした。映画では、音楽(ミスチルのくるみ)が流れるので、さらに爽やかさな気持ちにしてくれました。
何の番組だったか思い出せないのですが、北乃きいちゃんのお父さんは39歳なんだそうです。今、きいちゃんは救命病棟で看護師役をしていますが、救命病棟で共演中の江口君より若いお父さんです。さらに驚くのは、18歳も離れた1歳の弟がいるそうです。一緒に並んで歩くと、お父さんは恋人に、弟は息子に、間違えられたり勘違いされて、ちょっと困っていました。
瀬尾まいこは、偏見を壊すのがとても上手な作家です。 幸福の食卓では、父親が父親を辞めるところから始まります。 親としての責任を放棄したともとれる言動です。 しかし、彼女が書くと、そんなことは大した問題ではなくなるのです。 だから、きっと彼女が、北乃きいちゃんの家族のことを表現すれば、きいちゃんの39歳のパパも1歳の弟も驚くことではなく、よそと変わらない普通のことになるんだろうなぁと思います。
さて、映画の感想ですが、映画は真っ黒な画面からスタートしました。 黒い画面の奥から、卵を割り、カシャカシャと卵をかきまぜる音が聞こえてきます。瀬尾まいこの小説には、必ず食べ物の話が出てくるので、もうこの音だけで、「瀬尾ワールドだぁ」とお腹が減ってきました。
以前、摩子ちゃんに瀬尾まいこの小説を薦めました。最初に薦めたのは、この「幸福の食卓」でした。すぐ小説を読んでくれた摩子ちゃんは、小説の中に出てくる「生クリーム蕎麦」に驚いていましたが、映画の中でも、ちゃんと生クリーム蕎麦が出てました。
写真は、長野で買った「そばパスタ」です。 モンドセレクションで金賞を受賞したそうです。 生クリームで和えてみましたがまあまあ美味しかったです。
北乃きいちゃんは、イメージ通りの主人公でした。450人が参加したオーデションで選ばれたそうが、中原佐和子はこんな風に笑うんだと思ったくらいピッタリでした。主人公の恋人である大浦勉学役の勝地涼くんもよかったです。
「すごいだろ?気付かないところで、中原っていろいろ守られてるって事」 胸がきゅんとした彼のセリフです。
残念だったのは、小林ヨシコ。 大好きなキャラなので、私の目は厳しくなります。 私の中のイメージは、さくらよりも木下優樹菜なのです。
ちょっぴりネタバレあり映画レビュー
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