香山リカの「しがみつかない生き方」に反論
勝間和代氏の水着姿が、週間現代に掲載されていました。水着といってもグラビアアイドルのような水着写真ではなく、健康のために通っていると思われるプールで撮った水着姿でしたが、ちょっと驚きました。幅広く活躍されているのですね。
この夏から、産経新聞でも勝間和代氏による月1の連載がはじまりました。1面なので嫌でも目に入ってきます。今月は、香山リカ氏の新刊『しがみつかない生き方』に対して、反論していました。
「反カツマー」とか「勝間和代を目指さない」という方向の方から見れば、《勝間和代的な生き方》は「努力至上主義」「自己責任徹底主義」のアイコン(印)になっているらしく、最近さまざまな取材、問い合わせが相次ぎ、驚いています。 なぜなら、私は努力至上主義でも、自己責任徹底主義でもないからです。
という感じで。 私なんかは、勝間さんに努力至上主義や自己責任徹底主義のイメージがあることに驚きなのですが、世間ではアイコン(印)なんですね。たしかに、私も彼女の著書を読むまでは、努力の人だと思っていました。経済評論家として活躍されていて凄いなと思ってました。しかし、子どもを《体験型商品》と呼び、娘には「結婚した相手が自分を幸せにしてくれるなんて大間違いだ」と教育していると語り、女性は差別されている意識を持てなど書いてる本を読んでから印象が変わりました。
香山リカ氏の『しがみつかない生き方』は先日読みましたが、反論するほど過激なことを書いているわけではなく、頑張りすぎて疲れた人や頑張れないことに罪悪感を感じている人に癒しを与えるような本でした。新聞の広告に掲載されていた目次を並べてみます。
●序章 ほしいのは「ふつうの幸せ」 ●第1章 恋愛にすべてを捧げない ●第2章 自慢、自己PRをしない ●第3章 すぐに白黒つけない ●第4章 老・病・死で落ち込まない ●第5章 すぐに水に流さない ●第6章 仕事に夢をもとめない ●第7章 子どもにしがみつかない ●第8章 お金にしがみつかない ●第9章 生まれた意味を問わない ●第10章〈勝間和代〉を目指さない
問題の部分は最後の第10章です。インパクトはありますが、9章までの流れからいくと10章は明らかに浮いていて、9章までは勉強になったし共感できることもあったのですが、10章の内容はイマイチでした。
努力をしたくても、そもそもそうできない状況の人がいる。 努力をしても、すべての人が思った通りの結果にたどり着くわけではない。
と「がんばれば夢はかなう」とか「向上心さえあればすべて変わる」 という前向きなメッセージに香山リカ氏は反論。
たしかに努力すれば必ず夢が叶うわけではないけれど、夢を叶えた人はみんな努力しています。人それぞれなので無理して《カツマー》を目指す必要はないけれど、努力は必要だと思うんだよね。努力を止めてしまう人が増えるほうが心配です。もう少し違う切り口で「勝間和代を目指さない」を書いていればよかったのに、遠慮してる感じがしました。
私はやっぱり松下幸之助先生の「成功の要諦は成功するまで続けるところにある」という教えが好きです。続けること、簡単なようで難しいけど、全ての基本だと思います。
日日是なんとかなるな2009年後
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