映画「地下鉄に乗って」メトロにのって感想
映画「地下鉄(メトロ)に乗って」を観ました。
監督:篠原哲雄 脚本:石黒尚美 出演:堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子 公開:2006年10月
泊まったホテルにスカパー!チャンネルがあって、たまたま観た映画です。
チャンネルを回すと始まったばかりで、どんな映画か検索すると、「主役の堤真一」と「愛人の岡本綾」の本当の関係が書いてあったサイトを見てしまい、しまったと思ったけど、そこに惹かれ最後まで観ました。
たまたま観た映画だったけど、面白かったですよ。ものすごく得した気分。「主役の堤真一」と「愛人の岡本綾」の本当の関係をネットで見たときは、見るんじゃなかったと後悔してたけど、ふたりの関係を知ってたほうが感情移入できました。というか知らずに見たら、わけわからなかったかも。
「好きな人のためなら何でもできますか?」
と聞かれたら、正直、悩みます。好きな人のためなら頑張りたい。自分のことより優先させたいし、そうしてきたつもりだけど、それでも「何でもできる」と言える自信はないです。いくら大好きな人でもできないことはあるから。
しかし、この「地下鉄(メトロ)に乗って」という映画には、「好きな人のために、そこまでしちゃいますか〜」という人が出てきます。
ただ、レビューを読んでると、「そこまでしちゃいますか〜」という部分は賛否両論でした。私は好きだなぁ。たしかに、人としてどうなの?と思うし、現実にそんな人がいたら軽蔑するけど、映画なので、映画だから、そういう愛があっていいと思うのよね。そこまでできちゃうことが究極の愛だと感動しました。私は好きだなぁ。残酷だけど。
ただ、娘と母が逆の立場だったら、たぶん許せない。たとえ映画の中だけでも許せない。「何なんだ!この映画は〜」と怒ってた思う。でも、どうして娘なら許せて、母親なら許せないんだろう。「親は子どものためなら何でもできる」と「子どもは親のためなら何でもできる」がイコールにならないのと同じなんだろうか。
堤真一のお父さん役は、大沢たかおでした。ちなみに堤真一は1964年生まれで、大沢たかおは1968年生まれ。実年齢は大沢くんが年下なのに、お父さん役なんだよ。それがこの映画のおもしろさ。全く違和感なく観られます。
堤くんと大沢くんは、父と息子の葛藤やすれ違いを見事に演じていました。愛人役の岡本綾さんは地味なんだけど、幸薄そうな雰囲気がピッタリ。堤真一とのラブシーンは切なかったです。でも彼女はもう引退してしまった人なんですね。もったいない。
原作は浅田次郎の小説。 アマゾンでも評価が高かったから読んでみようかなぁ。
ちょっぴりネタバレあり映画レビュー
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