関口宏の水曜ノンフィクションの視聴率
TBSの新番組、関口宏の「水曜ノンフィクション」を観ました。 観たのは、10月22日に放送したものです。
テーマは、 ●こぢんまり世代?今の学生たちの本音と不安 ●学徒出陣から全共闘・・・学生変遷史が語るもの
興味深いテーマだったので、楽しみにしていました。 出陣学徒壮行会の秘蔵映像が観られたのはよかったんだけど、 その後の論調があまりにも左寄り過ぎて頭が痛くなり挫折しました。
篤姫の母が 「一方聞いて沙汰するな」と仰っていましたが、 水曜ノンフィクションの関係者にも同じ言葉を届けたくなりました。
若者のテレビ離れが進んでいるそうです。 私が若い頃はテレビを観るとアホになると叱られていましたので、 別に若者がテレビ離れしたからといって問題ないと思うけど、 テレビ局にとっては死活問題です。
視聴率低迷に危機を感じている民放各社は大変苦戦しています。 NHKの報道番組やドキュメンタリー番組が好調なので、 TBSやテレ朝は、10月の番組改編から硬派な番組を増やしました。
放送評論家の松尾羊一さんが、今回の改編について 語っている記事があったんだけど、なかなか鋭い手指摘でした。
民放にも、昔はドキュメンタリーや教養番組を作る職人がいました。 ところが、各局は彼らを放り出して、 報道番組のローテーション勤務にしてしまったんです。 確かに、外部の制作会社に頼ることはできますが、 番組の見極めができるようなプロデューサーらが育っていません。 視聴率を2、3回取ってダメなら、きっと止めますよ。
水曜ノンフィクションの視聴率は、3.6%でした。
ドキュメンタリー番組って、取材に相当な時間を費やすテーマもあるんだろうし、 小手先だけで高い視聴率がとれるほど簡単な世界じゃないんだろうね。
民放のニュース番組は、ワイドショー化してしまっています。 視聴者がそれを望んでいるのなら、仕方ないよなぁと思っていたけど、 視聴率のために番組を捨て、視聴率のために番組を作っているうちに、 硬派なニュース番組を作れなくなったのかもしれないと思えてきました。
テレビ番組の中で感じたこと
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