ダメな長男と優秀な次男の取り扱い説明書
ゲンダイに面白い記事がありました。 『ダメな長男 優秀な次男』
政界を引退表明した小泉純一郎元首相が、 自分の後継者に次男の進次郎氏を指名したことを例に 長男と次男の違いを比べていました。 私は長男の孝太郎君の大ファンなので、 孝太郎君がダメな長男だとはとても思えないんだけど、 ゲンダイの記者から見ると孝太郎君はダメ長男のようです。
歴史上の偉人たちも、なぜか長男より次男が多いとのこと。 聖徳太子、坂本竜馬、織田信長が次男坊。 その理由は、弟は兄よりも「我慢強くかつ革新的な考えをする」らしい。
興味深かったのは、プロ野球選手に次男が圧倒的に多いこと。 その割合は、長男が約20% 次男が約70% 一人っ子が3%。 具体的な名前をあげると、王貞治、長島茂雄、イチロー、松井秀樹が次男。 こうして数値や名前を並べられると、次男はたしかに優秀な感じがします。
同志社大学の太田肇先生によると、 大打者には次男が、大投手には長男が多いそうです。 先生の分析によると、次男は幼い頃から、力でかなわぬ兄に対して 破れかぶれで向かっていき、殴り返された経験が少なからずあるから、 速い球に向かっていける強さがあるんだとか。なるほど。
恐怖との闘いという点では、相撲の世界も野球と同じで、 大横綱といわれる大鵬、北の湖、貴乃花、朝青龍にも兄がいます。
私も有名人の長男と次男を探してみました。
緒形拳さんの長男は緒形幹太さん。 10ヶ月違いで生まれた年子の次男は緒形直人さん。 有名なのは次男です。
ホームレス中学生の田村裕(麒麟)さんは次男。 長男研一さんは最近「ホームレス大学生」を出版。 本が売れたのは次男です。
石原慎太郎と石原裕次郎。 これはどう判断すればいいのか。 石原慎太郎さんは、都知事選出馬表明の記者会見で、 「石原裕次郎の兄でございます」と挨拶していました。 超えられない壁があるようなので、やっぱり次男なのか。 こうして見てみると、次男が優秀という方程式は当てはまるのかな。
「他人からよく思われたい長男、完璧を求めてしまう次男」という本がありました。 この本では、生まれた順番に「一人っ子型」「第一子型」「第二子型」 「第三子型」「第四子型」に分類しそれぞれの性格を解説しています。 一言で簡単に説明すると、 「一人っ子型」は心配性で計画性に富む。 「第一子型」は他人の目を気にしてしまう。 「第二子型」は完璧主義。 「第三子型」は怖がり。 「第四子型」は頑張りや。 なんだとか。 子育ても、最初の子は神経質になるから、生まれた順番で性格も変わるんだろうね。
昔は、お姑さんで苦労した母親ほど、「結婚は次男坊としなさい」と言ってましたが、 この少子化時代に、次男坊を見つけるのは至難の業だし、 同居も減ったので、さすがに最近はあまり聞かなくなりました。 しかし、これだけ優秀な次男を並べられると、 母親の意見とは関係なく出会いたくなるものです。 とはいえ、男子人口における長男の割合は約75%。 次男に出会える確率は、かなり低いのが現実です。
私が好きになる人は、パターンがあります。 男三兄弟の真ん中 → 男二人兄弟の長男 の繰り返しなのです。 真ん中の性格は、すんごく優しい。私をお姫様扱いしてくれました。 長男の性格は、神経質で甘えん坊。私を母親のように慕ってくれました。 私は、自分が甘えたくなると真ん中を求め、 守ってあげたくなると長男を求める傾向があるようです。 ちなみに私の経験上ですが、社会的な立場で比較すると、 私のお付き合いした人は、長男が優秀です。
性格は変えられるものなの?
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