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島根県海士町の「よそ者、若者、バカ者」

サタずばで、日本海に浮かぶ離島の小さな町、
島根県海士町の町づくりが紹介されていました。

地方交付税の削減、借金の拡大で、地方の自治体はどこも苦しんでいますが、
海士町の財政悪化も深刻で、一時は島が破綻する寸前まで悪化していました。
人口の減少も激しく、戦後は7000人近くいた人口も2400人まで減り、
とくに若い世代が島から離れ、超高齢化の過疎の島になりました。

4年前、全国各地で平成の大合併が押し進められる中、
海士町の町長(山内道雄)は、これでは島が潰れてしまう!
と危機感を抱き、合併ではなく自立の道を選択しました。

住民と議会と行政が一緒になって、島の自立促進プランを策定しました。
町長は「自らの身を削らない改革は支持されない」と給料を50%カット。
そんな町長を見て、職員も議員も教育委員会も自発的に給料をカットしました。

カットした給料で捻出した税金は、子育て支援に回しました。
例えば、3人目の保育料は無料、4人目には出産祝い金として100万円。
住民の意識も変わりました。
住民の方からバス料金の値上げの申し出があったり、補助金が返上されたり、
自分たちに出来ることはないか、町のみんなが考えるようになりました。

そして、なんとわずか4年で、全国から多くの人が移住する町に成長し、
しかも引越してくる人のほとんどが働き盛りの若い世代で、財政も好転しました。


町を活性化させるためには、『よそ者と若者とバカ者』が必要なんだそうです。

よそ者は、地元の人間が気づかない外の目を持っています。
若者は、若さというエネルギーを持っています。
バカ者は、強い思い、破天荒な発想、熱烈な実行力を持っています。


山内道雄町長は、その3種類の人間を島に呼ぶことに力を注ぎました。

●サザエが豊富な島で島民が当たり前に食べてきた「さざえカレー」を商品化し、
年間3000万円の収入に繋げた商品開発研修生の若者達。

●東大を卒業し、Uターン者と共に島の伝統的な塩作りを復活させ、
海士町ブランドの塩として都内の高級ホテルに出荷する事業を立ち上げた若者。

●クリエイターを目指すバンタンデザイン研究所の若者に、
課外授業として島に滞在させて、島のCM映像を制作してもらいました。


「お金がないからできない」という職員に町長は一喝しました。
お金を作るために考え出されたのが、「海士ファンファンド」です。

海士ファンファンドで集めた金は、海士町で起業する人の資金援助に使います。
この海士ファンファンドがまたユニークで、一口50万円で元本は町が保証。
その元本は7年後に返済され、その間は利子として毎年約15000円分の
海士町でとれた海産物などを現物支給してくれるそうです。

元本は保証され、しかも美味しい海産物が食べられるなんて、
お金に余裕があれば、ぜひ投資したくなるファンドです。
島外に出資を募ったところ、あっという間に予定された資本金が集まったそうです。

海士町に移り住んできた、よそ者と若者とバカ者達は、生き生きしていました。
東京や大阪で働いていた頃より仕事はハードだけど楽しいと笑ってました。
その若者達がまたアイデアを出しあい、アイデアがアイデアを呼んでいるようでした。

・「後がない島」から「挑戦の島」へ(日経の特集)
・小さな島の挑戦 (隠岐國海士町の経営指針PDF)
上にリンクしているサイトにさらに詳しい情報があります。

山内町長は、見た目は優しそうなおじいちゃんでした。
でも、頼りになるかっこいい町長さんです。
上(自分)が変われば、下(周り)も変わっていくんですね。

成功する人失敗する人には理由がある


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