珊瑚の島で千鳥足・銀色夏生とせっせの介護
時々巷を騒がす高齢者相手の詐欺は許せません。 あの手のニュースを聞くたびに腹が立ちます。 ちゃんと考えることの難しくなった人を騙すなんて 人間として一番やってはいけない事だと思ってます。 高齢者あいての詐欺たちに不幸な老後が訪れますように。
と、「珊瑚の島で千鳥足」に書いてありました。 他人の不幸を願うのは好きじゃないです。 そんな暇があったら、自分や大切な人の幸せを願う時間に費やしたい。 でも、許し難い手口で高齢者を騙した人達が、 どこかで贅沢な暮らしをしているかと思うと腹が立ってきます。
銀行員が約1時間にわたり「それは振り込め詐欺だ」と説得しても、 「息子が大変なことになる」と応じず、お金を振り込み、 140万円を騙し取られた60代の母親がいました。 騙されたほうも隙があるかもしれない。 でも、こんなことは親じゃないとできないことです。 それを利用するなんて鬼みたいな人達です。
騙されたのはお年寄りじゃなかったけど、 5年前、下校途中に行方不明になった 当時小学生の女の子の家族に「娘さんを助けた」と嘘をつき、 総額約7000万円を詐取した男と女が逮捕されていました。 娘を救い出したいという家族の心情につけ込んだ悪質な犯行です。 どうしてこんなひどい事ができるんだろう。 騙し取ったお金はほとんど使っているらしく許せません。 犯人達に不幸な老後が訪れますように。 と願わずにいられなくなります。
珊瑚の島で千鳥足は、 銀色夏生のお母さん(しげちゃん)が脳梗塞で倒れ、 その介護の日々を綴った「ばらとおむつ」の続編で、 その大部分が、介護している銀色のお兄さん(せっせ)が、 遠方にいる兄弟達(4人兄弟)に母親の様子を知らせた介護通信。
重く暗くなりがちな介護だけど、ほのぼのしていてなぜか癒されます。 とはいえ、せっせはひとりぼっちで介護しているから、大変だと思う。 親孝行なせっせに、幸せな幸せな老後が訪れますように。
ちょっぴりネタバレあり本の感想
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