朝ドラだんだん祇園を去った夢花(のぞみ)
うち、芸妓にはならしまへん!
とうとう、のぞみが祇園から出て行きました。 どこに行くんだろう? やっぱり松江の忠パパ(吉田栄作)のところかしら。
★朝ドラだんだん(空も飛べるはず)の感想です。
いまだに、忠パパの何に心を動かされたのかわからないのですが、 でも、のぞみがめぐみと離れ離れになった赤ちゃんの自分に戻って 夢花ではなくのぞみとして生きていきたい気持ちはよくわかります。
そして、 夢花、親子の縁は切れたままや。 うちは祇園を出えへんさかい。 あんたとは姉妹の縁も切れてしもうた。もう赤の他人どす。 と娘を突き放さなければならない母の気持ちもわかるから切ないです。
のぞみは厳しい世界で育った娘だから、 母の言葉をストレートに受けとめることはないと思うけど、 あのくらいの年の娘が、母親から「赤の他人」なんて言われたら、 すごく傷つくだろうし、立ち直れないと思います。 でも、年をとってきたからわかるけど、突き放すほうもつらいんだよね。 これから、真喜子ママ(石田ひかり)が壊れていかないか心配です。
忠の母の初枝さんも母親でした。 感謝してもしきれない嘉子さんに食ってかかり、 嘉子さんが傷つくこともわからないほど、 真喜子さんに泣きついて頼り、松江に呼び寄せ、 そげにしてまで息子のボクシングを止めたかった初枝さん。
無事に帰ってきた忠を抱きしめて泣く姿を見て、 私の好きな嘉子ママを虐める初枝さんが嫌になっていたけど、 初枝さんの息子を思う気持ちが伝わってきて、もらい泣きしました。
吉田松陰が「親思う心にまさる親心」という名言を残しているけど、 初枝さんも真喜子ママも、ええお母さんどす。
それにしても、襟替え10日前にして芸妓やめます発言。 いったいどれくらいの損害があるのでしょうか?
たくさんのお座敷が掛かっているはずです。 その全てをキャンセルするのだから、 どれだけ沢山の人に迷惑をかけるのか、 女将さんはこれから何度も頭を下げなければならないし、 お金だけでなく、信用も無くすだろう花村は大変です。
今週は、石橋さんの出番が少なかったです。 嬉しいような、もの足りないような、不思議な気持ち。 ただ、今週の石橋さんは、ちょっとええことを言ってました。
ワイルドダック(ライブハウス)で、のぞみと歌っためぐみは、 のぞみと歌うとほんま楽しいけん。のびのび歌えるが。 ととってもご満悦。そんなめぐみに石橋が小言を言います。
楽しむのは客だよ。 のぞみちゃんはどれだけ楽しんで歌っていても、 客との距離、どんな顔して聴いているか、 楽しんでいるか、キチンと把握している。
するとのぞみが言います。 お客さんに気を配るんは、舞妓の基本どす。
すると石橋は言います。 プロだね。めぐみちゃんにはそれがない。 その一言からプロとアマの違いを意識するようになっためぐみでした。
自分が楽しむことは大事だけど、 相手を楽しませることはもっと大事。 それがプロのお仕事。
相手を楽しませることができれば、 それまでの苦労を忘れることができるのも、 プロの醍醐味だと思う。がんばって!
朝ドラ「だんだん」少しネタバレあり感想
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