さようなら!主婦の友が休刊
キャッチフレーズが、結婚したら主婦の友の「主婦の友」が休刊するそうです。 主婦という言葉が誕生した大正時代に創刊したらしい、主婦の友。 6月号を最後に、91年の歴史に幕を下ろそうとしています。
一番、主婦の友が売れた年は1943(昭和18)年。 (部数は163万部) な、なんと、戦争中であります。びっくりしました。
表紙を見てみると、標準服(国民服)を着て走っている女性の姿。 当時の内容も凄くて、防空壕(ぼうくうごう)の作り方が特集になったり、 戦線ルポが連載になったそうで、戦時中ならではであります。
もっと遡り、大正6年の創刊号の目次を見てみると、 「何といって良人(おっと)を呼ぶか」 「新婚の娘に送った母の手紙」 「安価で建てた便利な家」 「共稼ぎで月収三十三円の新家庭」などが特集に。
今でも、ありそうな特集のような気がして、親近感を抱きます。 そして、(おっと)が(良人)なのが、古いけれど、新鮮です。
私がお世話になっているお薬屋さんの待合室に、主婦の友が置いてあって、 いつも30分くらい待たされるので、待ち時間に楽しく読んでいました。 家事の知恵はここで吸収していたのに、もう読めないと思うと寂しいです。
休刊の理由は、売れなくなったから。 女性の生き方が多様化しました。 結婚しない人も増えました。家事の外注も中食も増えました。 ネットで検索すれば、一瞬でわかることも増えたし、 雑誌自体が売れなくなっているから、これも時代なのかしら。
ちょっと前の話題になりますが、大阪大学社会経済学研究所の調査によると、 最も幸せな人物像は「30代の都会暮らしをしている専業主婦」なんだとか。 これは、主婦の友が、得意とするターゲットなんでしょうね。
※参考資料(産経新聞&朝日新聞)
【結婚】こまったときはおたがいさま
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