給食パンの持ち帰りを禁止!増える食べ残し給食
給食で残したパンの持ち帰りを禁止する学校が増えています。 理由は不衛生だから。 食中毒になったら大変だ〜ということで。 たとえば、最近、持ち帰りを禁止した福岡市の場合(小学校146校)。
・今年5月の1ヶ月間の食べ残し給食は、合計112トン。 ・1日平均にすると、50リットルのゴミ袋約386袋分。 ・前年度より9トン増加 ← 持ち帰り禁止したことが大きな原因
有料のごみ袋を買ったことがある人なら、 50リットルのゴミ袋の大きさは、だいたい想像できると思うけど、 毎日386袋分も、まだ食べられる食べ物が捨てられているなんて。 それも福岡市の小学校だけで。全国にするとどのくらいになるんだろう? さらに悲しいのが、残飯処理には多額の税金がかかっています。
福岡市の小学校の学校現場や保護者の間では、 「衛生上しかたないね」という容認派と 「食の知恵なくしてしまう」という反対派に分かれているそうです。 残ったパンを児童の見えないところで廃棄している学校もあるんだとか。 保護者の意見の一部を抜粋すると、
容認派の保護者の意見 ○禁止は衛生面から基本的に賛成。 ○持ち帰って何かあったら学校の責任になる。 学校にだけ、責任を押しつけることはできない。 ○傷んだものを食べる危険性を考えると禁止した方がよい。
反対派の保護者の意見 ●保存法や腐ったかどうかを判断する知恵や知識を与えることが大切 ●カビが生えたら食べなければいい。 カビを見たことのない子どもに育つ方が怖い ●家庭で食べさせるのは親の責任
私が小学生の頃と今では時代が違うけれど、 私が小学生だった頃は、まず食べ残しなど許されませんでした。
低学年頃の私は、小食でしかも偏食児。 居残り給食の常連さんでした。 昼休みになっても、掃除時間になっても、食べていることが多かったです。 苦しくて、何度、トイレで吐き出したことか。泣。 でも、友達が遊びに行かないで、応援してくれました。 私の分をこっそり食べてくれた事もありました。 でも、それが先生に見つかったときは、めちゃ叱られ、 廊下に正座させられて、廊下で食べさせられました。 でも、4年生頃には、おかげさまで何でも食べられるようになりました。 どうしても嫌いだった食べ物は飲み込んでたけど、居残りはなくなりました。
病気やケガで、クラスメイトが学校を休んだ時は、近所の子がパンを届けていました。 そのくらい食べ物を捨てなかったのですが、時代は変わってしまったのですね。
給食の持ち帰り禁止がスタートしたのは10年前辺りから。 危険を心配する気持ちもわかるけど、いろんな意味でもったいないね。
参考・読売新聞
こどもの問題はおとなの問題
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