同床異夢の意味、違うのがあたりまえ
『同床異夢』は、 同じ床に枕を並べて寝ながら、それぞれ違った夢を見ること。 同じ立場にあっても、考え方や目的が違うことのたとえであります。
自分と違う考えの人は、世の中には、たくさんいます。 わかっていても、そういう人と一緒にいると、イライラしてきます。 こうすればいいのに・・・、ああしてくれよ・・・、もういやだ・・・、 と自分のことはさておき、相手にばかり不満を抱くようになります。
親しい間柄でも同じです。 いや、むしろ、親しくなればなるほど、「ありがとう」の意識が薄れ、 「言わなくてもわかってくれる」という甘えが生まれてくるから、厄介です。
同床異夢。 毎日、仲良く枕を並べて寝ている夫婦ですら、見る夢は違うのです。 同じものを食べていても、同じ事をしていても、 姿形がみな違うように、頭の中は違うことを考えているのです。
そんなことを考えていると、江戸しぐさの第九条の 人それぞれに違ってあたりまえという考えを持つことは、まったくその通りで、 これができると、ストレスやケンカはずいぶん回避できそうです。
どうしても、相手を受け入れることができない時は、ちょっと距離を置く。 どうしても、どうしても、距離が置けない関係の時は、 相手を生まれたばかりの赤ちゃんだと思って接してみる。 そうすれば、少しは優しくなれると思います。 そうすれば、相手も少しずつ変わってくるんじゃないかなぁと思います。
賢者から学ぶ心を豊かにする生き方
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