負ければ賊軍、負けに不思議の負けなし
■勝てば官軍、負ければ賊軍
星野ジャパンは負けてしまいました。泣。 「金しかいらない」という誓いへの期待が大きかっただけに、 メダルのない結果に、世間の目はとっても厳しいです。
とくに星野監督の采配に非難が集中しています。 それも監督の仕事のひとつなんだろうけど、厳しすぎるような。 もし、金メダルをとっていたら、同じ采配でも褒め称えられるんだよね? 結果が全ての勝負の世界。勝負の世界は厳しいのう。
■勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という名言は、 もともとは松浦静山の言葉らしいですが、野村監督から聞きました。
負けるときには、何の理由もなく負けるわけではなく、 その試合中に何か負ける要素がある。 勝ったときでも何か負けに繋がる要素があった場合がある、という意味。
負けるには負けるなりの理由があるし、 勝ったからといって自惚れていたら、後で足をすくわれるし、 勝っても負けても、反省は大切ってことですね。
■天才は1%のひらめきと99%の汗
韓国の勝利は見事でした。悔しいくらい。 日テレのうるぐすで江川卓さんは、日本が負けた原因は、 ストライクゾーンの違いだと説明していたけど、 韓国はWBCで負けて以来、国内戦のストライクゾーンを変更し 経験を積み重ねてきたわけで、ストライクゾーンの違いというよりも そこにどれだけの汗を流したかの違いのような気がしました。 そしてなにより、韓国には兵役義務の免除というおまけもあるし、 実力の差はよくわからないけど、気迫の差は感じました。
■ぬるま湯の中では育たない
北京オリンピックでの女性の活躍は素晴らしかったです。
《サッカー》 女子は4位。男子は3連敗で敗退。 《ソフトと野球》 女子は金メダル。男子は4位。
普段の待遇は全く逆で、男子はとっても恵まれています。 なでしこジャパンは、働きながら練習している選手がいるし、 ソフトボールの上野選手は月給17万円なんだそうです。 星野ジャパンは、投手陣の年俸だけで22億7500万円。
オリンピック中も、野球選手は、選手村ではなく高級ホテルに宿泊。 厚遇を受けているのだから、批判が大きくなるのも仕方ないかもしれません。 ファンが多いスポーツだから、それだけ目も厳しくもなるよね。
女子と男子の環境の違いから感じたことは、 人間というのは、厳しい環境のほうが本来の能力を発揮できて、 どんなに才能のある人でも、ぬるま湯に浸かっていたら、能力は育たなくて、 最大限の能力を発揮させたければ、厳しい環境に身を置くことも必要だということ。
負けた悔しさを乗り越えてこさプロ。 批判に負けないで欲しいです。
とはいえ、私なら負けそうだ。いや負けちゃう。 こんなに批判に晒されたら悲しみが止まらない。 私こそ、ぬるま湯の中にいるから好きなことが言えるのだ。 そういう意味では、やっぱりオリンピックに選ばれた人は、 メダルをとれなくても、みなさん素晴らしいと思います。
今日でオリンピックは終わり。 いっぱい感動しました。これからマラソンも楽しみ。 今、報道2001にフェンシングの太田雄貴選手が出ていて幸せ。はーと。 いろんなことが学べたオリンピック。感謝であります。
日日是なんとかなるな2008年
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