ポニョのように名前で呼び合う友達親子
アクセス(TBSラジオ)バトルトークのテーマは、 子供が親を呼ぶときに名前で呼ばせるのはアリだと思いますか? でした。
途中から聞いたんだけど、テーマを聞いて吹き出しました。 え〜〜、親を名前で呼ぶの? え〜〜、親が呼ばせているの? まじっすか。信じられない。
日経新聞の「ママと呼ばないで!〜理想は友達親子」の記事によると、 子供に下の名前で呼ばせる親が広がっているそうで、 その理由は、個人として対等に付き合いたいという思いから。
一昔前に話題になった、お兄ちゃん、お姉ちゃんと呼ばせないのも、 教室から教壇が消えてしまったのも、平等意識からなんだよね。
お姉ちゃんも、お母さんも、お父さんも、先生も、みな平等。 人生の先輩としての権威はいらないってことなのか・・・。 平等といえば聞こえはいいけど、責任放棄にも見えるんだよね。 社会に出たら嫌でも上下関係があるわけで、 そんな風に甘やかしちゃうから、就職で苦労するんじゃなかろうか。
映画「三丁目の夕日」で、青森から集団就職で掘北真希がやってくるのよ。 掘北真希の母親は、里心がつかないように娘から手紙が来ても返事を書かないの。 でも、母は、就職先には毎月のように「娘をお願いします」と手紙を送っているのね。
そんな母の気持ちを知らない掘北真希は母を恨むようになるんだけど、 他に帰る場所はないから、それをバネに仕事を頑張るわけよ。
就職先の奥さんは、掘北真希の母から 「娘には手紙を見せないでくれ」とお願いされていたんだけど、 そろそろ真実を打ち明けてもいい時期だろうと判断して 母親が毎月送ってきた手紙を束にして堀北真希に見せるの。
何が言いたいかというと、友達親子もいいけれど、 掘北真希の母親のように、子どもの自立のためには、 時には、鬼になるのも親の役目だと思うんだけどね。
まだ観てないんだけど、どうやら「崖の上のポニョ」の主人公の少年が、 母親のことを「リサ」、父親のことを「耕一」と名前で呼んでいるらしい。 呼び捨てなんだね。あまり感化されて欲しくないな。
ラジオでは、 親を名前で呼ぶことで、親子の距離は縮まると思いますか? そもそも、「親」と「子」って対等な関係だと思いますか? 「親子」は「友達」になりうるのでしょうか? と問いかけていたけど、肯定派の意見はどれも納得できませんでした。
私も崖の上のポニョの映画を観たら、先入観が消えてなくなるんだろうか。
こどもの問題はおとなの問題
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