ブタがいた教室の原作・豚のPちゃんと小学生
東京国際映画祭コンペティション部門に、妻夫木聡主演「ブタがいた教室」が出品されました。
この話どっかで聞いたことがあるような、原作があったような、そういえば、賛否両論を巻き起こした出来事だったような、と記憶を辿っていきました。
原作は「豚のPちゃんと32人の小学生 命の授業900日」
1990年7月。 大阪の小学校で、いのちの教育の一環として、みんなで豚を飼い、その豚をみんなで食べることで食生活を見直そうという授業がありました。
担任の先生は、今は、パックの中に入っている豚肉しかしらない。豚という生きている物と豚肉というものが全然つながらない。だから、最後は殺してみんなでその豚全部丸ごと食べる。それぐらい責任もって一つのことができたらいいな。というような思いで、その授業をはじめました。
その豚にPちゃんと名前をつけます。 (私はここが問題だったような気がします) そして、みんなで一生懸命育てます。
そしてその日はやってきます。 最初の約束だった「みんなで育てた豚をみんなで食べる」日。
クラスのみんなでPちゃんのことを話し合います。 みんなで泣きながら真剣に討論します。 そしてそして、Pちゃんは・・・・・・。
というような話でした。
映画の台本には、物語の結末とセリフは書かれてなかったそうです。白紙の台本から放たれる子どもたちの切実な言葉がこの映画の魅力のようです。
数年前、たけしの日本教育白書も、豚のPちゃんと32人の小学生のドキュメンタリーを流していました。思い出したので検索してみたらすぐ見つかりました。
生徒達のその後の気持ちも伝えられていました。 担任の今の気持ちも伝えられていました。
良かったのか悪かったのか、よくわからない。 ただひとつだけ言えることは 一生懸命だったということは言えますね。
これを聞いて、ほっとしました。
命をいただくって重いことなんだよね。 「いただきます」は心を込めて言おうと改めて思いました。
日日是なんとかなるな2008年
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