不毛地帯で壹岐の妻(和久井映見)のモデル
不毛地帯の第7話を見ました。 壹岐正(唐沢寿明)を慕う秋津千里(小雪)に違和感を抱き中。 妻子ある男性に惹かれる女性が嫌いなわけじゃないんだけど、 壹岐正を思う千里の気持ちに感情移入できないでいます。
不毛地帯に女性のごちゃごちゃは必要なんだろうか?と思うほど。 ドラマの中にお色気はあったほうがいいんだろうけど、 今のところは女性の絡みがあればあるほど白けてしまいます。 不毛地帯って全体的に女性の描き方が中途半端な気がします。
ただ、壹岐正の妻は良いです。 和久井映見の年齢以上に落ち着いている演技には好感が持てるし、 家族が大事なんだと家族に拘る気持ちも、 滅多に言わないお願いを忘れられたときの気持ちも、 痛いほど伝わってきて、私も一緒に悲しい気持ちになりました。
来週の予告見てると、奥さんは死んでしまいそうなんだけど、 和久井映見が登場しなくなったら、ますますつまらなくなりそう。 それにその後、小雪とラブラブになったりしたら凄く嫌です。 それではあまりにも奥さんが不憫でたまらないです。
壹岐正(唐沢寿明)のモデルは瀬島龍三さんなので、 壹岐正の妻(和久井映見)壹岐佳子のモデルは瀬島清子さんになります。
瀬島清子さんが亡くなられたのは2007年6月。 瀬島龍三さんは喪主をつとめ、3ヶ月後に亡くなられています。 瀬島龍三さんと清子さんが結婚したのは昭和10年。 たとえいろんな事があったとしても、70年以上も連れ添われ、 他人には真似できないような夫婦の絆があったと思われます。
70年の夫婦生活ってすごいよなぁ。
阿比留瑠比さんのブログに、瀬島清子さんの話がありました。 瀬島清子さんにインタビューしたことがあるらしく、 2.26事件のこと、岡田啓介元首相のこと、 夫がシベリアに抑留されていた間のことなどが書かれていました。 さらりと語られていましたが実際の苦労は想像以上なんだろうな。
和久井映見はドラマの中でずっと着物です。 夫の唐沢寿明と話をするときはいつも敬語で話しています。 母の母、つまり私のおばあちゃんもいつも着物を着ていたし、 おじいちゃんと話するときは敬語が多かった気がします。 こういう女性の振る舞いや価値観はいつまで続いたんだろう。 着物文化と一緒に失われていったんでしょうね。
【ドラマ】2009年夏ドラマの感想
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