文科省が全国体力テストの順位結果を発表
文部科学省が全国体力テストの結果を発表しました。
全国体力テストは、2008年度からスタートした 学力テスト(全国学力・学習状況調査)の運動版で、 正式名称は「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」です。 その全国体力テストの結果(文科省)を見てみました。
運動能力の低下は、以前から問題になっていましたが、 過去のデーターと比較すると深刻化しているのがよくわかります。 たとえば、ソフトボール投げの結果。
★男子小学生のソフトボール投げ 昭和60年度 29.94m → 2008年度 25.39m ★女子小学生のソフトボール投げ 昭和60年度 17.60m → 2008年度 14.85m
今から26年前の昭和60年度の小学5年生と比較すると、 男子は4.55m、女子は2.75m短くなっていました。 26年前の小学5年生だから、現在の37歳くらいになるのかな。
26年前と今では、環境はずいぶん変わりました。 遊ぶ場所は少なくなったし、治安も悪くなったし、 ゲームにインターネットに、部屋で遊べる物も増えたから。 とはいえ、4.55mの差は大きいよね。
「学力もダメ、体力もダメ、大阪の教育はどうなっているのか」 と大阪の橋下知事がものすご〜くご立腹されていましたが、 都道府県別の結果を見ると、怒りたくなる気持ちもわかります。 たしかに学力テストと体力テストの結果は似てました。 つまり、勉強ができる地域は、運動もできる。 小学生と中学生の順位も似たような結果で、 小学生が良ければ中学生も良く、男子が良ければ女子も良い。 地域性が、わりとはっきり結果に表れていました。
私が気になったのは、 朝食を毎日きちんと食べる子ほど結果が良くて、 テレビゲームをする時間が長い子ほど体力がなかったこと。 つまり生活習慣が体力(学力)と深く関わっていました。
ゲームばかりしていて体力がつくとは思えないから、 別に驚く結果ではなく、自然なことだと思うけど、 体力がないと、生きる気力も低下しやすいので、心配です。
子どもの生活習慣は、子どもの努力だけではどうにもならないから、 たとえば、朝ごはんを食べさせてもらえない子は不憫です。 朝からスナック菓子やケーキなんて食べている子もいるし、 その子はそれが当たり前だから、同情されるのは嫌かもしれないけど、 食べることは生きることだから、どうにかならないのかしら。
学力テストの結果が発表された時、明らかになっていたけど、 成績が良い都道府県は、三世代同居率が高いんだよね。 嫁にとって同居はあまり嬉しいものではないけど、 子どもの成長には、婆ちゃん爺ちゃんの存在は大きいみたい。 家族が少なくなればなるほど、ダラダラしてしまうから、 大家族で過ごすと、自然と生活習慣も良くなるんだろうね。
おまけで、 ★体力テストの都道府県別順位。 ●小5男子 ●小5女子 ●中2男子 ●中2女子 1位 福井 福井 千葉 千葉 2位 秋田 秋田 福井 福井 3位 新潟 新潟 秋田 茨城
さらにおまけで、 ★学力テストの都道府県別順位。 ●小学生 ●中学生 1位 秋田 福井 2位 福井 秋田 3位 青森 富山
さらにさらにおまけで、 3世代以上世帯の多い順。 1位 山形 2位 福井 3位 富山 4位 秋田 5位 新潟
こどもの問題はおとなの問題
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