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アイシテル海容の原作漫画(ネタバレ少し)

アイシテル海容の原作がYahooコミックで公開されてました。
無料立ち読みキャンペーン中で、前編は51ページも読めました。
そして後編は15ページも立ち読みできました。
伊藤実原作のアイシテル〜海容〜)はBE・LOVEで連載)
  ↑長い間売り切れ中でしたがようやく入荷したようです。
ネタバレになるかもしれないけど、原作の一部を読んだ感想とドラマの感想を。

【追記】
原作本の漫画(アイシテル〜海容〜)を買って読みました。
原作を読んだ感想は(かなり)下に追記しました。



【Yahooコミックとドラマ(第1話)を見た感想】

ドラマは、おおむね原作通りに進んでいるようでした。
ただ、ドラマは主役が加害者の母親だったけど、
原作の漫画は、被害者家族の目線で書かれてました。

ドラマの中の、殺された少年(清貴(キヨタン)の姉(川島海荷)は、
携帯いじって生意気な感じだったけど、漫画の方が人間らしかったです。

漫画の中で一番気になったのは、事件があった現場を刑事が、
「少年へのいたずらが多発しているところですね」と言ってたところ。
なんとなくだけど、少年へのいたずらが伏線っぽくて気になりました。

犯人の少年は、小学生といえどもう高学年。
大人から見たら理解できなくても、なんらかの動機はあると思う。
人を傷つける人間は、得てして傷つけられた過去を持ってたりするので、
犯人の少年(智也)は、誰かにいたずらされていたのかなと思いました。
漫画を読むまでは、母親の押しつけが嫌なのかと思ったけど。


親は子どものために頑張っています。
自分のやりたいことは後回しにして、いろんなこと我慢してると思う。
稲森いずみ(加害者母親)も、彼女なりによく頑張ってました。
でも、客観的に見ると、やっぱり母親の自己満足なんだよね。
子どものため、子どものため、と言いながら、子どもを見てない。
子どもから見たら、親のために頑張らされている感じがするんだと思う。

しかし、山本太郎(加害者父親)は最低。父親としての自覚がなさ過ぎます。
母親ひとりに責任を押し付けて、見ていてイライラしてしまいました。
動揺する気持ちはわかるけど、自分のことばっかりでガッカリ。
こういう時、夫婦の真価は問われるような気がするし、
夫婦仲が子どもに与える影響は大きいと思いました。

【ドラマ】2009年春ドラマの感想




追記

【アイシテル海容の原作を読んだ感想】

アイシテルの原作漫画は、時間にすると6年間のお話でした。

時系列にすると、(事件発生)→(捜査)→(1ヶ月後に逮捕)
→(警察から児童相談所)→(両親と面会)→(家裁送致)
→(少年鑑別所)→(家裁調査官による調査開始)
→(加害者から被害者家族へ手紙で謝罪) ここで前編終了。

後編は、(加害少年の傷 = いたずらされた過去)
→(事件当日)→(犯行の動機発覚)→(謝罪)→(海容)
→(そして6年後の加害者家族と被害者家族)

前編と後編の2巻なのに、実にうまくまとめられていました。
そして、重い重い事件なのに、後味が悪くないのがよかったです。
現実も、漫画のように運ぶといいのに、と思うようなラストでした。

ドラマの第1話は、前編の半分くらい進んでいたのにぴっくり。
そして加害者夫婦は、ドラマよりももっと自己中で勝手な親達で、
キヨタンを殺した加害少年は、ドラマよりも大人びて冷徹でした。
小学生だけど第二反抗期に突入している感じです。

ただ、少年がキヨタンを殺した理由は、悪く言えば幼稚なんだけど、
良く言えば、子どもらしくて、母親にはたまらなく切ない動機でした。
また、少年の心が歪んでしまった過去が、あまりにも腹立たしい。

痛みというのは、どのくらい痛いかは、結局のところ本人にしかわかりません。
でも、心が痛んだ時、その痛みを理解してくれる人が、ひとりでもいてくれたら、
たったひとりでもいいからわかってくれる人がいたら、すごく救われるものです。

それがこのアイシテルでは、加害者の母親と被害者の母親でした。
立場は反対だったけど、一番、互いの気持ちが解り合えたふたりでした。

【海容】という言葉には、海のように広い寛容な心で、
相手の過ちや無礼などを許すことという意味があります。

許すって本当に難しいことです。
許すためには、まず現実を受けとめ、
理解することが必要なんだと思わされる漫画でした。

でも、親子って難しいね。
親は、自分のやりたいことを我慢して、
子どもにしてあげたことは、よく覚えているのに、
出来てないことは自覚もしてない。
一方、子どもは、やってもらってない事ばかり覚えていて、
かけられた愛情は全て当たり前だと忘れてしまう。

このすれ違いが不満になり、親子の距離を作ってしまう。
埋めるのは、やっぱり日々の積み重ねなんだと思う。
生活のためには仕事や勉強はもちろん大事だけど、
親子や夫婦が心を通わせる時間はもっと大事で、
家族が揃ってお喋りする時間は大切しなくちゃと思いました。


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