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おくりびとの原作本ではない「納棺夫日記」

「納棺夫日記」を読みました。

読むまでは「納棺夫日記」という小説だと勝手に思ってて、青木新門さんの日記だと気づくまでは読みにくい本でした。また、映画「おくりびと」の原作本だと思ってましたが、原作本ではありませんでした。映画化のきっかけになった本であることには間違いないけれど、宗教観の違いなどから映画の原作になることは拒否されたようです。

たしかに宗教への思いの強さはかなり感じました。これが伝えたくて、自分の生い立ちや納棺夫として日々を語ったんじゃないかと思うほど。

ただ、この宗教観の部分(第3章)は賛否両論だったみたいで、感動する人もいれば、理屈っぽいと感じる人もいたようです。私はどちらかというと後者。宗教に関しては下地がないのであまり理解できず、でも、興味はあるのでちゃんと勉強したいと思いました。しかし、映画でこれを表現するのは難しそうです。


前半(第1章と第2章)の納棺夫の話は感慨深かったです。

社会通念を変えたければ自分の心を変えればいいのだ。
心が変われば、行動が変わる。


たとえば、青木新門さんがこのことに気づいたときの話はいろいろ考えてしまいました。人は肩書きに弱く、見た目に弱い生き物で、白い目で見られていた納棺夫という仕事も、服装を整え、礼儀礼節に心がけ、自信を持って堂々と仕事をするだけで、わかりやすいくらい周囲の態度が変わった話。見た目で判断するのは悲しいけれど、単純なところは日本人の愛すべきところなのかもしれません。

「おくりびと」の映画はまだ観てません。観てないのでいろいろ想像しながら読めました。映画の予告で、広末涼子がもっくん(本木雅弘)に「さわらないで」と言うシーンはこの部分なんだろうなぁとか、この話は映像にすると美しいだろうなぁなどなど。私が一番じーんと心に響いた話は、むかし付き合っていた彼女の父親を湯灌し納棺した話。彼女との再会が仕事に誇りを持てるきっかけになったんじゃないだろうかと思うほど運命を感じました。

納棺夫日記の中には、人の死がいろいろ書かれています。中には読むのがつらくなる話もありました。気持ち悪くなる話もありました。恐くなる話もありました。でも、羨ましい話もありました。ふと、自分はどのような形で死ぬんだろうと考えてしまいました。

まず、苦しまないで死にたい、人に迷惑をかけずに死にたい、そしてできることなら美しく死にたいと思うけれど、思うようにはいかないよね。事故で死ぬのか病気で死ぬのか、今、考えたところでわからないんだけど考えていました。

でも、どう死ぬかよりも、どう生きたかが大事なわけで、今、わたしができることは今を生きることなのよね。これ以上後悔しないように丁寧に生きていきたいです。

ちょっぴりネタバレあり本の感想


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