救命病棟24時でユースケが語ったありがとう
救命病棟24時の第4シリーズがやっと始まりました。
第1シリーズから10年。 10前と比べると救急医療の現場もずいぶん変わってました。 患者も医師も病院も、悲しい方へ悲しい方へ。
第1話は、医療裁判、医師不足、病院のたらい回し、 そして、理不尽な要求を繰り返すモンスターペイシェントなど 今、医療現場が抱えてる問題が数多く取り上げられていました。 進藤先生(江口洋介)と小島先生(松嶋菜々子)はパワーダウン。 でも、志は昔のままなので、動き始めるとやっぱり格好良かったです。
ユースケ演じる優秀な外科医&医局長が嫌な奴でした。 言っていることは正論なんだけど、正しすぎてムカムカ。 ただ、このセリフだけは共感しました。 ここ最近、患者さんにありがとうと言われたことありますか?
「ありがとう」って、病院だけでなく、 ありとあらゆる場所で、聞かなくなった気がします。 やってもらって当然だと思っている人が増えてますし、 そういう権利意識の強さが、学校ではモンスターペアレントを 病院ではモンスターペイシェントを生んでいるんだと思います。
仕事は感謝されたくてしているわけではないけど、 やっぱり感謝されると嬉しいもので、ありがとうと言われると それまでの苦労が吹き飛んでしまうくらい喜びを感じるものです。
それは仕事だけではなく、家の中だって同じ。 感謝は、単調な毎日に花を添えるくらいのパワーがあり、 人は感謝されることによって磨かれ、育てられるんだと思います。
感謝できない大人が増えているから、感謝できない若者が増え、 ドラマのような研修医が育ったのかもしれません。
先日、医療施設(20床未満の診療所)の調査結果を 東京都が公表していたのですが、小児科と産婦人科の診療所は漸減傾向で、 美容外科と心療内科は10年前と比べるとほぼ2倍も増えていました。 2倍です。2倍。それだけ需要もあるんでしょうが、 美容外科と心療内科を志望する医師も増えているそうです。
だから「人の死をみるのが嫌だから美容整形」は妙にリアルでした。 ドラマの研修医は、進藤先生というよき指導医に恵まれたのだから、 これから変わっていくと期待しています。 悲しくなるくらいドラマの中は深刻でしたが、 北乃きいちゃんが明るくて元気が良いから救われました。
【ドラマ】2009年夏ドラマの感想
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