NHKドラマ八日目の蝉&角田光代スタジオパーク
NHKの「私の1冊日本の100冊」という番組で、光浦靖子が角田光代の小説「八日目の蝉」を選んでいました。
子どもを誘拐する主人公の気持ちがすんなり理解でき、「思い出すだけで泣ける」とインタビュー中も目を潤ませて語ってました。
爆笑問題の太田光は、角田光代の八日目の蝉は世界一の小説だとラジオ番組で大絶賛してました。
そんなに素晴らしい作品ならぜひ読んでみたいと思っていたらずるずる時は流れ今に至るのですが、NHKでドラマ化されることが決まりました。
主演は檀れい。娘役の子役は小林星蘭ちゃん(カルピスのCMの娘。かわいい)。大きくなった娘は北乃きい。他の共演者は倍賞美津子、坂井真紀、岸谷五朗。脚本はラストフレンズの浅野妙子。
不倫相手の妻が産んだ子を誘拐する女性の逃亡劇です。 ほとんどの読者が、罪深き誘拐犯の女に感情移入してしまうらしい。 脚本家の浅野妙子さんならおもしろく書いてくれそう。
【角田光代スタジオパーク】
八日目の蝉の原作者である角田光代さんがスタジオパークに出てました。毎月20〜28本も締めきりに追われているそうで忙しそうです。角田さんは写真で見るよりずっと若々しくて可愛らしい女性でした。42歳で10歳年下の彼と再婚されたそうだけど、もてそうな感じがぷんぷんしました。
八日目の蝉は、初めての新聞連鎖した小説だったので、とにかくスピード感がある作品が書きたくて、主人公を犯罪者にしたんだそうです。そして、女性は子どもを産むことが幸せであり、産めば母性は自然と湧いてくるものという社会風潮に対する怒りも一緒に書きたかったんだとか。結婚観についても語っていたけど、どうやら既成概念に反発したくなる性分みたい。母親の影響も大きそうだけど、その感情が小説にも活かされているようです。
八日目の蝉は、主人公が犯罪者だから、賛否両論あったんじゃないかと聞かれると、小説は善悪を問うものではないと思っていると答えてました。
ドラマは毎週泣きながら見ているそうです。面白かったのは、ドラマは完璧に自分の手を離れ脚本家の浅野妙子さんの作品になっているので、浅野さんのドラマとして見ていて、自分が原作者だとは思って見てないと話していたこと。作家さんそれぞれなんだろうけど、意外と執着しないものなんですね。
【ドラマ】2010年春ドラマの感想
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