わが家の歴史!つるちゃんのフォレストガンプ
わが家の歴史、3夜分を見終わりました。
いったい何が伝えたかったのか・・・ よくわからないドラマでした。終わった瞬間、「えっ?これで終わり?こんな終わり方?」と虚しさを覚えたけど、後からじわじわと「八女家と愉快な仲間達」に愛着が湧いてきて、また今夜も「わが家の歴史」が見たくてしょうがないです。
途中で終わった感があるので、とくに東大出のストリッパー「一之瀬ゆかり(長澤まさみ)」の将来が気になります。彼女の、素直に幸せになれない、幸せになるのが恐い、幸せになっちゃいけない、と自分を不幸に追い込んでしまう気持ちもわかるから、立ち直った彼女の笑顔が見てみたかったなぁ。食堂で真面目に働いているシーンはあったけど、また壊れてしまいそうで心配なのです。左翼運動に没頭していた玉山鉄二も同じく心配。国鉄職員になっていたけど、これから民営化が待ってるからね。
全体的に、淡々としてて、三谷幸喜らしさを感じないドラマでしたが、その中でも一等三谷カラーに輝いていたのは、つるちゃんこと大泉洋でした。だんだんつるちゃんが主役に思えて、最終話はつるちゃんのフォレストガンプみたいでした。榮倉奈々が自転車でつるちゃんを追いかけて告白するシーンは可愛かったなぁ。
堀北真希の次女もよかった。彼女は三丁目の夕日でも良い味を出していたけど、わが家での小生意気な次女役も良い味。残念な夫である山本耕史くんとよく似合ってたよ。長男の佐藤隆太は西田敏行にいちばんよく似てた。西田敏行ほど最低じゃないけど。佐藤隆太は、主役よりも脇で輝く俳優のような気がする。主役を演じるときより存在感があると思った。
天海祐希の本妻も、柴咲コウの愛人も、富司純子の母親も、芯の強い女性でした。愛人になることを大反対した母親が、「2号さんを作る男性が3号さん作るのは当たり前。そんな覚悟も無くて、あなたは2号さんになったのか」と怒るところは痺れました。平成では考えられない女の価値観ですが。
浮気した夫に「抱いてください」という柴咲コウも可愛かったなぁ。 でも、これって男の願望なんだろうね。ファンタジーだわ。
写真は「船の科学館」にある青函ワールドの一部。 昭和30年12月15日の青森駅界隈を再現してて、 リアル過ぎて笑えるし、でも考えさせられる施設なのです。
【ドラマ】2010年春ドラマの感想
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