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「もしドラ」川島みなみのモデル峯岸みなみ

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という非常に長いタイトルの本を読みました。

タイトルが長いので「もしドラ」という愛称で呼ばれています。51万部を突破した大ベストセラーです。週刊ダイヤモンドで組まれていた特集を読んで興味を持ちました。

この「もしドラ」、ドラッカーなのでビジネス書かと思ったら小説なのです。

入院した親友に頼まれ都立高校の野球部のマネージャーになった女子高校生が、ドラッカーの経営書「マネジメント」を参考にしながら、ダメダメ野球部員とダメダメ監督のやる気を引き出し、野球部の仲間たちと一緒に甲子園を目指すという話。

著者は小説家ではなく、「AKB48」のプロデュース等を携わったテレビ業界の人なので、小説を期待して読むとがっかりします。だけど、ラストに向けての盛り上がりはなかなかのもので、伏線だとは思ってなかったことが伏線だったり、きっちり回収されお見事でした。例えば、「北条文乃の逃げる癖」や「桜井祐之助のエラー」の生かし方。野球は9回裏2アウトからと言うけれど、この小説もそんな感じ。

しかし、小説を堪能しながら、頭の片隅では、なぜ、この本がこんなに売れたのか考えながら読んでいたんだけど、なんといっても、ドラッカーを一番読まなさそうな女子高生がドラッカーを読むという設定がいいんだと思う(ダイヤモンドの特集によると、主人公川島みなみのモデルは「AKB48の峯岸みなみ」らしいです)。そして、表紙のイラスト。これまたドラッカーからは考えられない「萌え系イラスト」。この意外性と親しみやすさがヒットの要因なんだろうな。

読み進めれば読み進めるほど、主人公の川島みなみの言動は女子高生に見えないし、ドラッカーよりも野球に詳しくないと書けないだろうと突っ込みたくなるんだけど、もし、もし、もし、高校生の頃に「もしドラ」に出会っていたら、私の人生ももう少し変わっていたかなと思いました。著者の岩崎夏海さんは、「もしドラ」は、ドラッカーの『マネジメント』の入門書ではなく応用編だと語っていたけど、ドラッガーの経営論は難しくて読めないという10代や20代の若者におすすめです。

ちょっぴりネタバレあり本の感想


< 第1話は原作に忠実(道尾秀介ツイッター)

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