お金はないけど、私毎日笑って暮らしとるよ
『ゲゲゲの女房』に泣かされました。
お父さん。 お金はないけど、 わたし、毎日笑って暮らしとるよ。
ゲゲゲの女房は子守歌のようにあったかいので、いつもは寝る前に観てるんだけど、今日は朝出かける前にうっかり観てしまい、もう私の顔は涙でボロボロですけん。でも、ゲゲゲの女房で流す涙はいつも優しい涙なので心が洗われます。
「お父さんわたし幸せだよ」じゃなくて「毎日笑って暮らしとるよ」がええんだよね。ずっと説得力を感じました。 人に恵まれるっていいよね。心配する人がおったら間違った道にはいかんよね。
金曜日の「うちの人は本物の漫画家ですけん」もよかったなぁ。 自己主張などほとんどしたことない娘が初めて父親にした口答え。口答えされた直後の源兵衛パパは寂しいやら嬉しいやら複雑な気持ちがよく表情に表れていて、でも、別れ際には「40年50年と連れ添ううちには、ええ時も悪い時もある。ええ時は誰でもうまくやれる。悪い時にこそ人間の値打ちが出る」と助言をして娘の前から去っていく姿に、本物の父親を見せてもらいました。
島根に帰ってから「お金や着物を送りたい」と心配する母親に「何もせんでええ」という源兵衛パパ。親の心配は有り難いけど親に心配ばかりさせるのは娘にとってはつらいもの。源兵衛パパの「何もせんでええ」は、親が娘を心配することで娘を苦しめないようにする父親の愛情なのでしょう。美智子さん(松坂慶子)が見せる「心配させてよ。生きてるんだから」とは対照的な親心だなぁと思いました。
そげにしても、茂さんもええですなぁ。
無料券が配られていたことは茂も知らなかったわけで、それを知ったときは茂だって複雑だった思う。なのに源兵衛パパに一方的に責められても一言も言い訳はせず頭を下げ、絶妙のタイミングで「読者の集い続けましょう。あんたが最後のお客さんです」と場を和ませ、「お互い苦戦が続きますな。けど、そうくよくよしとらんで朗らかにやっとればええんです」と太一の頑なな心を溶かしてしまう。私もすっかり茂さんに溶かされました。ラブです。向井君の声がまたええんですわ。
公式ページに、「ゲゲゲの女房」を見逃した人のために、ドラマ放送スタートにあわせて放送されたPR番組「放送直前スペシャル」が動画配信されてました。布美枝の子ども時代の話や松下奈緒が水木先生の奥さまの実家を訪問した話や向井理が漫画を描く練習をしている裏話などあり面白かったです。最初から観てないのでじーんとしました。
朝ドラ「ゲゲゲの女房」ちょっこしネタバレ感想
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