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映画「県庁の星」の感想(どんな役も織田裕二)

映画「県庁の星」を観ました。

 監督:西谷弘
 脚本:佐藤信介
 原作:桂望実
 出演:織田裕二、柴咲コウ、紺野まひる、佐々木蔵之介、石坂浩二
 公開:2006年2月


織田裕二さんは木村拓哉さんと同じで、どんな役を演じても織田裕二に見えますが、先日鑑賞したばかりの「アマルフィ女神の報酬」の織田裕二と「県庁の星」の織田裕二は、どちらも同じ役人なのに、同じに見えなくて、同じような演技をしているように見えても微妙に変えているのがわかり、織田裕二はやっぱり役者なんだなぁと思いました。

県庁の星での織田裕二は、マニュアル人間で出世にしか興味がないエリート役人。自分より立場の弱い人間は完全に見下している嫌な奴です。そういう憎々しいところを演じさせるとうまいんですよね。

その織田裕二と対極に描かれているのが、スーパーのパート店員である柴咲コウ。相変わらず気の強い役なんだけど、これまた好演でして、ふたりのバトルはたいへん面白かったです。織田くんとコウちゃん以外の役者さん達も実力者揃いだったから、安心してストーリーを楽しむことができました。

ストーリーはすごく単純。
県庁と民間企業との人事交流研修を通して役所と民間の違いを描き、スーパーと行政を立て直す改革物語なんだけど、この映画は、公務員は融通が利かなくて駄目だけど、民間人は優秀であるというステレオタイプな描き方ではなく、どちらの欠点もちゃんと描いているところが良かったです。

スーパーの改革物語なので、伊丹十三監督の「スーパーの女」に似たところがありました。でも、「女はデパ地下を2周する」とか「女は形のない者に金を払う習性がある」という豆知識なんかは面白かったです。ただ、行政改革については、大袈裟な展開のわりにスケールが小さくてもの足りませんでした。でもそれが返ってリアルでした。

「目の前の問題から逃げだす人は、人生いかなる問題からも逃避する人です」

同じ監督、同じ織田裕二の作品である「アマルフィ女神の報酬」は、イタリアの景色が美しいので映画館向きでしたが、「役所の星」は映画館に行かなくても楽しめる作品。だけど、どちらか見るなら「県庁の星」がおすすめ。見終わった後、すかっと爽やかな気持ちになれる映画でした。

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