探査機「はやぶさ」60億キロ宇宙のおつかい
おかえりなさい「はやぶさ」。
小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰ってきました。約60億キロ、7年間に及ぶ長いお務めを終えて帰ってきました。
耐熱加工されたカプセルを本体から切り離した後、本体は燃え尽きましたが、カプセルはパラシュートを開いてオーストラリアの砂漠地帯に無事に着地しました。
最後の最後まで頑張り屋の「はやぶさ」。大和魂を感じてウルウル。発見された場所がオーストラリアの先住民アボリジニの「聖地」であったことにもロマンを感じます。
事実は小説より奇なりじゃないけど、優秀な演出家が後ろで動かしているんじゃないかと思っちゃうくらいドラマチックな旅をしてきた「はやぶさ」。「はやぶさ」の事は上っ面しか知らないけど、その程度の知識でも、知れば知るほど「はやぶさ」に情が湧いてきました。
日本の技術はすごいです。
地球から8億キロ離れた小惑星を往復できたことだけでも天文学史に残る快挙らしいのに、費やされた費用は、米国などの同様の探査に比べ約10分の1で成功させました。2ヶ月間、音信不通になったこともありました。燃料漏れしたこともありました。他にもいろんなトラブルに遭遇しましたが、最後まであきらめなかった関係者の皆さん、不可能を可能にした研究者の皆さんに拍手なのです。
糸川英夫教授は(三谷幸喜ドラマ「わが家の歴史」で高嶋政伸が演じてました)、頑張ればアメリカの技術に追いつけると本気で信じていたそうですが、技術だけではなく魂まで受け継がれているようです。関係者からのメッセージはポエム入ってるけど泣けます。
写真は週刊ダイヤモンド。「はやぶさ」の特集(7年間の軌跡と奇跡)が掲載されていました。ニコニコ動画に出ているコスプレの女の子も紹介されてました。外見は不思議ちゃんだけど話すとしっかりしてるんだよね。
残念なのは開発費が大幅に減らされてしまったこと。麻生政権の予算概算要求時の17億円が、鳩山政権の概算要求やり直しで5000万円になり、さらに事業仕分けで3000万円まで削られました。世界一の技術がここで終わってしまうのは寂しい。なんとかならないのかしら。蓮舫さんの年収よりも少ない予算。1位だからダメなんでしょうか。
カプセルの中に砂はあるのかな? あるといいな。どうかありますように。
日日是なんとかなるな2010年
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