運転免許証にも臓器提供の意思表示欄が登場
7月17日に「改正臓器移植法」が本格施行されますが、これに伴い「運転免許証」のデザインも変わり、臓器提供の意思表示欄が設けられるそうです。
私は知らなかったのですが、今までも、臓器提供を意思表示するシールはあったみたいで、シールは、運転免許課の受付窓口及び各警察署の交通課窓口で配布してたそうです。でも、あまり普及しなかったみたい。意思表示カードは持ってるけど、免許証にもそんなシールがあったなんて・・・。
新しい運転免許証のデザインを見ました。 臓器提供の意思表示欄は、免許証の裏面にありました。
1.私は脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植のために臓器を提供します。 2.私は心臓が停止した死後に限り、移植の為に臓器を提供します。 3.私は臓器を提供しません。
1と2を選択した人は、提供したくない臓器(心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸、眼球)も選べるようになっていました。
ただ、これらの臓器提供意思の記入については任意です。
つまり、記入しても記入しなくてもどっちでもいいそうですが、7月17日からは、本人の意思が不明な場合も、家族の承諾があれば臓器提供できるようになるので、運転免許証の意思表示欄に「私は臓器を提供しません」という選択肢を選んでおかない限り、免許所持者は臓器移植を拒否してないと見なされ、家族は本人の意思がわからないまま決断を迫られることになるそうです。
それはそれでかなり心理的負担になりそう。
7月17日から、脳死は人の死になります。15歳未満の移植も認められるようになります。もう決まったことだから、あれこれ言っても仕方ないんだけど大丈夫なんだろうか。
その立場になってみないとわからないけど、脳死という現実を突きつけられた家族は複雑だと思うんだよね。たとえ本人が希望していたとしても。臓器提供することで誰かの身体で生き続けるという考え方もたしかにある。でも、身体はまだ温かいのに、爪だって髪だって伸びているのに、そんな状態で死んだと認めるのはすごく難しそう。人は死んでも、残された人間の心の中で生き続けるわけで、残された人の気持ちも考えると、生きているうちに家族でちゃんと話し合うことが大事なんだろうな、と思いました。
児童虐待も心配。虐待を受けた18歳以下の子どもは臓器提供できないと法律には定められたようだけど、虐待の証拠隠滅に使われなきゃいいけど。考えすぎだとは思うが、そうならないようにきちんとチェックして欲しいです。
日日是なんとかなるな2010年
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