ゲゲゲの女房「イカルとイトツ」夫婦ですけん
俺より先に死んではいけない! 例えばわずか一日でもいい! 俺より早く逝ってはいけない!
と歌ったのは「さだまさしの関白宣言」。
男の人はやっぱり奥さんより先に死にたいのかしらん。奥さんにだけ寂しい思いをさせるなんて酷い〜と思ったりもするけど、残りの人生を楽しみにされるのもなんか複雑。夫婦一緒に死ねたらそれがいいんだろうけど、そううまくいかないのが人生。
寿命から考えると男の方が先に逝ってしまうんだよね。 私はどっちがいいんだろう。先に死ぬか、後から死ぬか。 考えてもどうしようもないから考えたことなかったけど、 イカルが落ち込んでいるのを見たらいろいろ考えてしまいました。
夫婦というのはおかしなもんですねえ。 親同士が勝手に決めた縁談で、他人同士が一緒になったのに、 お父さんがおらんようになった寂しさは、子供でも孫でも埋められんですけん。
イカルがミヤコに語りかけたセリフです。 60年も夫婦でいたら、やっぱり寂しいんだろうね。 自分の親よりも子どもよりも長く一緒にいるんだもんね。
私はどうだろう。 先に死なれて寂しいのは嫌だけど、後に残していくのも心配。 でも、まだ自分がイカルの年齢になってないからかもしれないけど、 「寂しい」と感じられるほど慕える相手と結婚したことは羨ましい。
「ゲゲゲの女房」は、布美枝と茂夫婦だけでなく、イトツとイカル夫婦、源兵衛とミヤコ夫婦、こみち書房夫婦、戌井夫婦、いろんな夫婦が出てきました。それぞれ夫婦の形は違うけど、どの夫婦も相手を思いやっているのでほのぼのしてていいなぁ。もちろんいろんなことを乗り越えてきたから味わいがあるんだけど、それも含めていいなぁ。イトツとイカルは、サザエさんとマスオさんが年取ったような夫婦でした。
藍子の独立宣言。 せっかく教員採用試験に合格したのに、親から喜んでもらえない藍子。なんとも可哀想でした。親にも親の考えがあるのはわかるけど、一生懸命頑張ったのにそれを否定されたらやっぱり悲しいよ。
でも、藍子のように親から反対された人は私の周りにもいたなぁ。《女は手に職をつけなさい!》と言う親が圧倒的に多かったけど、《女が勉強して出世してもろくな事がない!》と豪語する頑固親父もまだまだいて、すんごい成績がいいのに、県外の大学は絶対にダメ、短大じゃないとダメ、と反対され夢をあきらめた子もいました。
ただ、自分が若くて渦中にいるときは理不尽な感じがしたけど、親が高齢になってくると「私が幸せなら親も安心だよね」などと思えなくなり、私は布美枝のように実家から遠く離れて暮らしているので、やっぱり親のことが心配で・・・。だから、最近は親元で就職するほうが幸せなのかもと思うようにもなりました。
来週はいよいよ最終回。 最終週のタイトルは「ありがとう」。 脚本家の山本むつみさんが、「最終週は泣きながら書いた」と語っていたけど、どんなラストになるんだろう。楽しい場面ですら泣きながら見てしまいそう。寂しいよん。
朝ドラ「ゲゲゲの女房」ちょっこしネタバレ感想
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